事例Ⅱの論点は1次のどこが土台か|19年77問の対応表
この記事の結論
- 事例Ⅱの19年77問は、10種類の論点に分かれます。
- 最多の「プロモーション」の土台は、1次の「プロモーション・広告・コミュニケーション」です。
- 10種類すべてに、土台になる1次の分野を割り当てました。
2次の勉強をしていると、「この論点、1次のどこをやり直せばいいのか」で手が止まります。事例Ⅱで19年間に問われた77問を論点ごとに数え、それぞれの土台になる1次の分野を対応づけました。対応づけは人手で、答案を書くときに定義があいまいだと詰まる分野だけを選んでいます。素直な対応先が無い論点は、無理に当てずに空のままにしました。数値は試験実施機関が公表している問題PDFを解析した、当サイトの独自集計です。
事例Ⅱで問われてきた論点
事例Ⅱで最も多い論点は「プロモーション」の15問。上位3論点で77問中38問(49%)を占めます。
事例Ⅱは特定の論点に賭けられません。残る7種類にも39問が散っています。どれが出ても手が動くよう、上から順に広く土台をそろえるほうが向いています。
この位置では、過去に何が問われてきたか
事例Ⅱは第1問=現状分析(SWOT・3C)(19年中13年)。ここは決め打ちで練習できます。
| 設問の位置 | 最も多い論点 | その割合 | 次に多い論点 |
|---|---|---|---|
| 第1問(19年分) | ◎ 現状分析(SWOT・3C) | 13/19(68%・信頼区間46〜85%) | 競争戦略・差別化 3問/ターゲット・セグメント 2問/製品・サービス開発 1問 |
| 第2問(19年分) | プロモーション | 6/19(32%・信頼区間15〜54%) | ターゲット・セグメント 4問/製品・サービス開発 3問/価格・販売方法 2問 |
| 第3問(19年分) | 関係性強化・愛顧 | 5/19(26%・信頼区間12〜49%) | プロモーション 4問/チャネル・立地・EC 3問/製品・サービス開発 2問 |
| 第4問(17年分) | プロモーション | 4/17(24%・信頼区間10〜47%) | 関係性強化・愛顧 4問/チャネル・立地・EC 4問/製品・サービス開発 2問 |
| 第5問(3年分) | 協業・地域連携 | 1/3(33%・信頼区間6〜79%) | プロモーション 1問/従業員・インターナル 1問 |
過去問を解くときは、定番の位置を先に固めるのが効率的です。第1問は現状分析(SWOT・3C)が来る前提で答案の型を用意しておけます。残りの位置は年度で動くので、設問文を読んでから決めてください。
論点ごとに、1次のどこが土台になるか
10種類すべてに、答案の土台になる1次の分野を割り当てられました。送り先は企業経営理論・運営管理です。
| 2次の論点 | 2次の出題数(19年) | 土台になる1次の分野(かっこ内は1次の出題数・20年) |
|---|---|---|
| プロモーション | 15問 | プロモーション・広告・コミュニケーション(41問) |
| 現状分析(SWOT・3C) | 14問 | 経営戦略・環境分析(26問) |
| 関係性強化・愛顧 | 9問 | サービスマーケティング・顧客関係(30問) |
| チャネル・立地・EC | 8問 | 流通チャネル・物流(30問)/商圏・SC・商業統計(33問) |
| ターゲット・セグメント | 8問 | STP・ポジショニング(11問) |
| 製品・サービス開発 | 8問 | 製品戦略・製品開発・顧客価値(16問)/サービスマーケティング・顧客関係(30問) |
| 競争戦略・差別化 | 5問 | 競争戦略・技術革新・市場競争(43問) |
| 協業・地域連携 | 5問 | 多角化・M&A・戦略的提携(27問) |
| 従業員・インターナル | 3問 | サービスマーケティング・顧客関係(30問)/モチベーション理論・職務設計(26問) |
| 価格・販売方法 | 2問 | 価格戦略・価格設定(13問)/販売計画・価格管理(38問) |
送り先の分野は企業経営理論・運営管理にまたがります。1次の科目を1つ通しで解くより、下の分野を指定して解くほうが早く戻れます。
2次でも1次でもよく出る分野から手をつける
1次に戻るなら「プロモーション・広告・コミュニケーション」からです。2次の「プロモーション」15問の土台で、1次でも20年で41問ある分野です。
- 11次の演習で「プロモーション・広告・コミュニケーション」を分野指定でまとめて解く。「プロモーション」の答案で使う言葉は、この分野に入っている。
- 2「価格・販売方法」は2次では19年で2問と多くない。ただし土台の「販売計画・価格管理」は1次で20年に38問あり、1次側では手を抜けない。2次の対策のついでに片づけておく。
- 31次の演習で出てきた用語を、2次の答案で使う形に言い直しておく。「◯◯なので◯◯できる」の一文にすると、字数の中に収まる。
この記事で言えないこと
- 論点のラベルは、当サイトが2次の設問文を1件ずつ読んで付けた分類です。公式の分類ではないので、分け方を変えれば事例Ⅱの10種類という数も変わります。
- 1次の分野の割り当ては人手です。答案を書くときに定義があいまいだと詰まる分野だけを土台にしており、関連はあっても答案を止めない分野は外しています。
- 2次試験は正解が公表されません。1次の分野を固めるのは答案の材料をそろえる作業で、点が入る書き方まで示すものではありません。
本記事の2次の数値は、試験実施機関が公表している問題PDFを解析した当サイトの独自集計です。1次の出題数は、当サイトが収録している2007〜2026年度の過去問の集計です。問題そのもの(与件文・設問文)の著作権は一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会に帰属します。全文は試験実施機関の公表資料でご確認ください。
この記事のまとめ
- 事例Ⅱの19年77問は、10種類の論点に分かれます。
- 最多の「プロモーション」の土台は、1次の「プロモーション・広告・コミュニケーション」です。
- 10種類すべてに、土台になる1次の分野を割り当てました。
よくある質問
- 事例Ⅱでは、どの論点がいちばん多く問われていますか?
- 19年77問のうち「プロモーション」が15問で最多です。土台になる1次の分野は「プロモーション・広告・コミュニケーション」で、1次では20年で41問出ています。
- 事例Ⅱのために1次へ戻るなら、どの分野からですか?
- 土台になる分野は企業経営理論・運営管理にまたがります。最初に解くなら「プロモーション・広告・コミュニケーション」です。2次で15問ある「プロモーション」の土台であり、1次でも20年で41問と数が多いためです。
- この対応表は、2次試験の採点基準ですか?
- いいえ。答案の良し悪しを決めるものではなく、1次の演習へ戻るための道しるべです。問題そのもの(与件文・設問文)の著作権は一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会に帰属します。全文は試験実施機関の公表資料でご確認ください。

