中小企業診断士2次|体言止め・字数・主語は本当に点を分けるか
この記事の結論
- 「要素を的確に入れる」は、加点要素の充足と得点に弱い相関がありました。
- 「余白は減点」「主語を書く」「設問間の一貫性」は、支持する数字がありません。
- 「先読みの順序」「80分の配分」「傾斜配点」は、そもそもデータに残りません。
2次試験の書き方の通説(体言止め・因果の型・マスを埋める・主語を書く)16件を、当サイトの再現答案と開示得点で確かめました。後押しできたのは5件、支持する数字が無いのは5件です。残る6件は、解く順番や当日の時間の使い方のように、そもそも当サイトのデータでは触れられないものでした。2次試験(筆記)に公式の解答はないので、書き方の作法は合格した人の経験談として広まります。この記事では16件を、根拠の種類と当サイトの判定で1件ずつ並べます。
通説の出どころ
2次試験には公式の解答がありません。だから通説は、経験談・答案データ・公式発表のどれかを根拠に広まります。
模範解答も配点も公表されないので、書き方の作法は「合格した人がそうしていた」という形で伝わります。これが通説の出発点です。
発信者は大きく3種類です。法人として指導する予備校、合格者が交代で運営する団体、そして個人のブログやnoteです。根拠も3種類に分かれます。書き手自身の受験経験、再現答案を集めた集計、そして試験実施機関の公表資料です。
- 一発合格道場(https://rmc-oden.com/)は、与件文の読解で強み・弱み・時制・社長の想いを色分けし、因果の矢印で全体を捉えるべきだと述べています。
- タキプロ(https://www.takipro.com/)は、合格者の学習まとめ資料を横断分析し、原因・背景から対策、効果へつなぐ型が共通項だと述べています。
- ふぞろいな合格答案(https://fuzoroina.com/)は、多数の再現答案から合格者が実際に書いた語を集計し、その出現に応じて加点する採点方法を示しています。
- AAS(https://www.aas-clover.com/)は、80分を準備・読む・考える・書く・見直しの5工程に分け、手順を標準化すべきだと述べています。
- EBA(https://www.ebatokyo.com/)は、試験実施機関が公表する「出題の趣旨」を読み込み、公式の言葉を根拠に解答方針を組み立てると述べています。
- アガルート(https://www.agaroot.jp/shindanshi/column/secondary-test/)は、設問間で一貫したストーリーを保つこと、事例Ⅳでは計算過程を書いて部分点を狙うことを勧めています。
- noteの合格者記事(https://note.com/tekutekuweb/n/n6adbbe4f5bc0)は、口述試験の廃止について、公表統計を根拠に筆記は難化しないと述べています。
名前が知られているほど根拠が強い、ということはありません。同じ「因果で書け」という助言でも、経験談だけのものと、数百人分の再現答案を集計したものが並んでいます。読むときは、その区別を先につけてください。
この記事では、当サイトが持っている答案データで確かめられるものだけを判定します。判定できないものは、判定できないと書きます。
通説16件の判定表
16件のうち、データが後押しできたのは5件。支持する数字が無いものが5件、当サイトのデータでは触れられないものが6件でした。
| 通説 | 主に言っているのは | 根拠の種類 | 当サイトのデータでの判定 | 数字の一言 |
|---|---|---|---|---|
| 要素を的確に入れる | 予備校・合格者団体 | 答案データ | 支持 | 加点要素をいくつ満たしたか(充足点)と得点の相関 +0.288 |
| みんなが書く要素を落とさない | 合格者団体 | 答案データ | 一部だけ支持 | 出現率65%の1要素で中央値 −4点・辞書の拾いすぎの疑い |
| 与件の言葉を写さず自分で組む | 個人 | 経験談 | 探索的に弱い負の相関 | 与件語の多用と得点 −0.09〜−0.11・理由は特定不能 |
| 事例Ⅰは時系列で読む | 合格者団体 | 経験談 | 支持 | 時間軸語 62.3(1万字あたり) |
| 最終段落が最終問の方向を示す | 合格者団体 | 経験談 | 条件つきで支持 | 成り立つのは34事例中19 |
| マスの余白は減点される | 予備校・個人 | 経験談 | 支持する数字なし | 下限未満でも中央値差 ±0.5点 |
| 字数超過は大きく減点される | 個人 | 経験談 | 支持する数字なし | 中央値差 −1〜0点・超過の55%は1マス |
| 主語(A社は)を明示する | 個人 | 経験談 | 支持する数字なし | 解答例126件の98%が省略 |
| 設問間の一貫性を保つ | 予備校 | 経験談 | 支持する数字なし | 語の再利用・要素の再登場では検出できず |
| 体言止めで書く/文章で書く | 合格者団体・個人 | 経験談 | 判定できない | 文末だけでは機械判定できない |
| 原因→対策→効果の型で書く | 予備校・合格者団体・個人 | 経験談 | 触れられない | 因果語の有無と得点は未測定 |
| 設問先読みか与件先読みか | 個人 | 経験談 | 触れられない | 読む順序は答案に残らない |
| 80分は20分・10分・50分で割る | 予備校 | 予備校基準 | 触れられない | 当日の実測タイムが無い |
| 傾斜配点や得点調整がある | 個人 | 不明 | 触れられない | 下1桁の偏り41.5%は原因不明 |
| 事例Ⅳは経営分析から確実に取る | 予備校・合格者団体 | 経験談・予備校基準 | 触れられない | 他の小問を揃えると第1問は差を説明しない(係数ほぼ0) |
| 口述廃止で筆記が難化する | 個人 | 見立て | 触れられない | 令和8年度の実績がまだ無い |
「触れられない」は「間違い」という意味ではありません。当サイトが持っているのは答案と開示得点なので、解く順番や当日の時間の使い方は、そもそも記録に残っていないという意味です。
データが支持した通説5件
後押しできたのは、要素の的確さ・差がつく要素の選び方・事例ごとの読み方です。与件語の使い方は、探索的に弱い関係が見えただけです。
要素の的確さは、弱いながら得点と一緒に動く
令和6年度の事例Ⅰについて、当サイトは36要素の加点表を作り、答案260セットで「加点要素をいくつ満たしたか(充足点)」と開示得点の関係を測りました。結果は +0.218、同義語を195語から230語に増やして +0.288 です。関係はありますが弱く、得点のばらつきのうち説明できるのは約8%(0.288²)です。要素の数がそのまま点になるわけではありません。
設問ごとに見ると、同義語230語版では第1問 +0.218、第4問設問1 +0.200、第3問 +0.191 が有意でした。第2問は同義語を足してもほぼゼロ(−0.032)のままです。加点表を作ってあるのは令和6年度の事例Ⅰだけです。他の年度や事例にそのまま当てはめることはできません。
出現率65%の要素では、差がついていなかった
同じ260セットで、要素ごとに「書いた人」と「書かなかった人」の得点中央値を比べました。出現率が65%に達したのは第1問の1要素だけで、その要素は書いた人のほうが中央値で4点低いという結果です。差がついていたのは、出現率が2〜3割の要素でした。
ただし出現率65%は他の要素(17〜30%)より突出しており、同義語辞書が本来触れていない答案まで拾っている可能性があります。1要素の結果なので、「みんなが書く要素は入れても差にならない」と一般化はできません。
答案の枠が余ったときは、要素の数を増やす方向ではなく、設問の要求に正面から答える要素を1つ選ぶ方向で考えてください。
与件文の言葉を写すほど得点が上がる、ではない
2018〜2025年度の答案3,070セット(事例Ⅰ〜Ⅲは2,319セット)で、与件文の語をそのまま使う割合と得点の関係を測ると、−0.09〜−0.11 でした。数え方は答案セット単位で、字数超過を数えた設問単位(約10,700件)とは母数が違います。ただしこれは、一貫性の主検定が帰無だったあとに足した探索的な指標です。写す量が多い答案ほど、わずかに得点が低い方向、というところまでが言える範囲です。
ただし解釈は2通り残ります。写経が評価されていないという読み方と、専門用語を使う人ほど与件語の割合が下がるだけ、という読み方です。当サイトのデータではどちらかに決められません。差も小さいので、「写すな」ではなく「写すだけで終わるな」と受け取ってください。
事例Ⅰを時系列で読むのは、データに合っている
与件文の集計対象は、2005年度事例Ⅰ+2007〜2025年度の76事例、計77事例です。ここで語の密度を数えると、時間軸を表す語は事例Ⅰが1万字あたり62.3で最多です。事例Ⅱは53.4、事例Ⅲは29.0、事例Ⅳは42.1でした。逆接も事例Ⅰが22.6、事例Ⅲが5.9で、約3.8倍の開きがあります。
19年度のうち17年度で、事例Ⅰが事例Ⅱ・Ⅲの平均を上回っています。時間の流れで読む作法が最も効きやすいのは事例Ⅰだ、というところまでが言える範囲です。事例Ⅲでは逆接がほとんど出ないので、印をつける対象を否定形(「〜できていない」)に切り替えてください。
最終段落が最終問の方向を示すのは、事例Ⅰでの優先度が高い読み方
語数が足りて比較できた34事例では、最終段落と最終設問の語の重なりが、他の段落より平均 +6.9pt、中央値 +2.1pt 高くなっていました。ただし最終段落のほうが高かったのは34事例中19(55.9%)にとどまります。事例別では事例Ⅰが15事例中10、事例Ⅱは7事例中3、事例Ⅲは12事例中6でした。
差の中央値も事例Ⅰが +5.4pt で、事例Ⅱは 0.0pt、事例Ⅲは +0.3pt です。語の重なりで使えるのは事例Ⅰまで、というのが言える範囲です。
別の観察として、「最終段落が診断士への相談で締まる」型は、事例Ⅱが2020年度から6年連続、事例Ⅰが2022年度から4年連続です。事例Ⅲ・事例Ⅳは、観測できた19年度では0件でした。これは締めの形の話で、語の重なりとは別の数え方です。
この節の数字はすべて当サイトの実測です。加点表の検証は令和6年度事例Ⅰの答案260セット、与件語との関係は2018〜2025年度の答案3,070セット(事例Ⅰ〜Ⅲは2,319セット)です。与件文の密度は2005年度事例Ⅰ+2007〜2025年度の76事例、計77事例の集計です。
支持する数字が無い通説5件
余白・字数超過・主語・設問間の一貫性・文末の形。この5つには、当サイトのデータの中に支持する数字がありませんでした。
余白は、得点を分けていなかった
令和6年度の事例Ⅰ・106名の636答案で、解答欄の下限に届かない答案は35〜55%ありました。届かなかった人と届いた人で、開示得点の中央値の差は ±0.5点です。これは「見分けていない」と読める大きさです。
埋まらないマスを一般論で埋めない、という判断の材料にはなります。ただし、そのぶんの時間を次の設問に回すとどうなるかは測っていません。余白の有無で開示得点の中央値がほとんど動かなかった、というところまでが言える範囲です。
字数超過は、得点を大きくは分けていなかった
2018〜2025年度の事例Ⅰ〜Ⅲの再現答案 約10,700件では、字数超過に当たる答案は3〜6%でした。超過した人としなかった人の得点中央値の差は −1〜0点です。これは超過507件をまとめた数字で、そのうち55%(277件)が1マスだけの超過でした。
1マスだけの超過が得点にどう効くかは、277件を取り出して測っていません。幅の小さい差で、ばらつきの範囲も出していません。超過が減点ではないと断定はできませんが、「超過は大きく減点」という通説を支える数字も見つかりませんでした。
主語は、合格水準の解答例でも98%が省略している
当サイトの解答例126件を数えると、98%が主体(「A社は」など)を書いていませんでした。100字前後という制約では、主語に文字数を使うより要素を1つ足すほうが自然です。
ただしこの126件は模範に近い解答例で、開示得点を持ちません。「主語を書かないほうが点が高い」ではなく、「主語の省略が標準的な書き方」までが言える範囲です。
設問間の一貫性は、今回の代理指標では検出できなかった
第1問で挙げた内容が後の設問に再び出てくるか、という一貫性を、語の再利用と要素の再登場という2つの代理指標で測りました。語の再利用と得点の関係は事例Ⅰで −0.005、事例Ⅲで −0.085、加点要素の再登場率では +0.059 です。どれも関係が見えませんでした。
母数は指標ごとに違います。語の再利用は2018〜2025年度の事例Ⅰ〜Ⅲ 2,319件、要素の再登場は令和6年度事例Ⅰの答案260セットです。言い換えて一貫している答案ほど低く出る指標なので、測り方の失敗である可能性があります。一貫性という考え方そのものを否定できたわけではありません。
矛盾した答案を書いてよい、という話ではありません。一貫性を作るために設問の要求から外れるなら、そちらのほうが損だ、という話です。
文末が体言止めか文章かでは、機械に正誤を判定させられない
「述べよ」と指示された設問で、体言止めの答案が26、言い切りの答案が12に割れました。第4問設問2では名詞止めが3割を占めます。文末の形だけで答案の当たり外れを機械に判定させると、25.5%を誤って不正解と判定しました。
分かったのは、文末の形だけでは機械に正誤を判定させられない、というところまでです。体言止めと文章のどちらが高得点かは測っていないので、得点との関係は未測定です。どちらで書くかは、字数が足りるほうを選んでください。
この節の母数は指標ごとに違います。余白と文末は令和6年度事例Ⅰの106名・636答案、主語は当サイトの解答例126件、字数超過は2018〜2025年度の再現答案 約10,700件です。一貫性は、語の再利用が同じ年度の事例Ⅰ〜Ⅲ 2,319件、要素の再登場が令和6年度事例Ⅰの答案260セットです。
データでは触れられない通説6件
解く順番・当日の時間の使い方・配点の中身は、答案にも開示得点にも残りません。事例Ⅳの経営分析も、解く順序と落としたときの影響は測っていません。合わせて6つです。
設問先読みか、与件先読みか
個人ブログの間で意見が割れている論点です。設問から読むと与件文の読みが設問に引っ張られる、という指摘と、設問解釈を先に固めるべきだ、という指摘が並んでいます。
どちらで読んだかは答案に残りません。正解も公表されないので、その読み順が加点につながったかを当サイトのデータで確かめる方法がありません。両方を試して、自分の答案の出来で決めてください。
80分の配分は、当サイトの数字も試算です
予備校のコラムには「読む20分・構成10分・記述50分」のような内訳が出ています。当サイトの記事にも時間配分の帯がありますが、あれは当日の実測ではありません。
中身は、読む速さを400字/分で2回読み、書く速さを25字/分と仮定して、実測の与件文字数と解答字数から逆算した目安です。字数は実測ですが、分に直す係数は仮定です。自分のタイムは自分で測ってください。
傾斜配点は、偏りが事実でも原因は別の話
事例Ⅳの開示得点106名分で、下1桁が4か9になる比率は41.5%でした。均等なら20%なので、偏りそのものは実在します。ただし偏りが立つのは2024年度だけで、原因は特定できていません。
設問ごとの得点は公表されないので、傾斜配点があるかどうかを直接確かめる手立ては、当サイトのどのデータにもありません。
事例Ⅳの経営分析は、解く順序も落とした影響も測っていない
事例Ⅳの再現答案378件(令和6年度176・令和7年度202)で、合計点を小問ごとの答えの一致で説明しました。重回帰分析で他の小問の出来を揃えて比べると、第1問(経営分析)はほぼ効いていません(令和6年度 −0.00、令和7年度 −0.47)。
効いていたのは真ん中の計算でした。令和6年度なら第2問設問1(セールスミックス)と第3問設問1(差額キャッシュフロー)です。答えの一致度が1標準偏差高いと、他の小問を同じにして合計点が +7.26点/+7.56点 高い計算になります。これは配点ではなく相関で、設問別の得点は公表されていません。
この分析の当てはまり(決定係数)は令和6年度 0.792、令和7年度 0.611 でした。
ただし「経営分析から確実に取る」という通説は、解く順序と、落としたときの影響の話です。どちらも当サイトのデータでは測っていません。言えるのは、第1問の出来は合計点の差をほとんど説明しなかった、というところまでです。
原因→対策→効果の型は、得点と比べていない
説明や理由を問う設問で、因果を示す語(「〜のため」「〜により」)が無い答案は26〜49%ありました。体言止めで因果を圧縮している答案が多く、語の有無だけでは正誤を判別できません。
ただし、この型で書いた人の得点が高いかどうかは測っていません。ほぼすべてのサイトが一致して勧める通説ですが、当サイトのデータでは支持も反証もできない、が正直なところです。
口述廃止で筆記が難化するか
令和8年度から口述試験が廃止されることは公表されています。筆記の採点が厳しくなるのではという声がある一方、相対評価だから変わらないという反論もあります。
令和8年度の実施実績がまだ無いので、どちらも確かめようがありません。制度の詳細は、試験実施機関の受験案内で必ず確認してください。
直前期に変えること
型を捨てる必要はありません。ただし直前期に足すなら、型ではなく「問いに答えたか」を見る時間のほうです。
- 1設問の要求と制約(何を・いつの時点で・何字で)を先に囲み、答案がその全部に答えているかだけを確認する。
- 2要素は数ではなく的確さで選ぶ。要素を並べる数を増やすより、設問の要求に正面から答える要素を1つ通す。
- 3余白が少し残っても、字数が少し超えても、そこで悩まない。どちらも開示得点の中央値をほとんど動かしていない。
- 4事例Ⅰは時間の流れで読み、最終段落と最終問の結びつきは事例Ⅰで優先する。事例Ⅲは否定形を追う。
- 580分の配分は、他人の数字ではなく自分の過去問演習の実測で決める。読む速さも書く速さも人によって違う。
型は、答案を作る速さのための道具です。直前期にやることは、道具を増やすことではなく、出来上がった答案が設問に答えているかを見る時間を確保することです。
この記事で言えないこと
- 答案の数字は3系統に分かれます。令和6年度事例Ⅰの再現答案106名・636答案、当サイトの解答例126件、2018〜2025年度の事例Ⅰ〜Ⅲの再現答案 約10,700件(事例Ⅳは別に378件)です。
- 加点表の検証(+0.218→+0.288)は令和6年度事例Ⅰの答案260セットだけのものです。他の年度・他の事例には一般化できません。
- 与件文の密度(62.3・22.6・34事例中19)は、2005年度事例Ⅰ+2007〜2025年度の76事例、計77事例の集計です。答案データとは別の資料です。
- ここで出した関係はすべて相関です。相関は因果ではなく、「その書き方をすれば点が上がる」ことの証明にはなりません。
- 開示得点は受験者本人の自己申告で、標本は再現答案を公開した人に偏っています。ばらつきの幅を出していない数字もあります。
他サイトの主張は、公開されている記事の内容を当サイトの言葉で要約したものです。逐語の引用はしていません。当サイトは解答速報ではなく、2次試験に公式の解答はありません。問題そのものの著作権は一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会に帰属します。
この記事のまとめ
- 「要素を的確に入れる」は、加点要素の充足と得点に弱い相関がありました。
- 「余白は減点」「主語を書く」「設問間の一貫性」は、支持する数字がありません。
- 「先読みの順序」「80分の配分」「傾斜配点」は、そもそもデータに残りません。
よくある質問
- 体言止めは減点されますか。
- 当サイトのデータでは、体言止めと文章のどちらが高得点かを測っていません。分かっているのは、文末の形だけでは機械に当たり外れを判定させられない、ということです。実際に判定させると25.5%を誤って不正解にしました。字数が足りるほうを選んでください。
- 字数は最後まで埋めるべきですか。
- 埋めることを支持する数字は見つかりませんでした。解答欄の下限に届かない答案は35〜55%ありますが、届いた人との開示得点の中央値の差は ±0.5点です。字数超過も中央値で −1〜0点にとどまります。別の分析では、加点要素をいくつ満たしたかと得点に弱い相関(+0.288)がありました。母集団も方法も違うので、余白と要素充足を直接比べた結果ではありません。
- 通説は無視していいですか。
- いいえ。要素の的確さと、事例Ⅰを時系列で読むことは、当サイトのデータでも後押しできました。無視してよいのではなく、根拠の種類(経験談か、答案データか、公式発表か)を見てから採り入れる、が結論です。
- 原因→対策→効果の型で書かなくても合格できますか。
- 当サイトのデータでは支持も反証もできません。説明や理由を問う設問で、因果を示す語(「〜のため」「〜により」)が無い答案は26〜49%あります。型が無い=不合格、ではありません。型は答案を速く組み立てるための道具として使ってください。
- 設問先読みと与件先読みは、どちらがおすすめですか。
- 当サイトでは判定できません。どちらの順で読んだかは答案に残らないので、開示得点と突き合わせる方法がないからです。両方を過去問演習で試して、自分の答案の出来で決めてください。

