中小企業診断士2次試験|筆記後から合格発表まで80日の過ごし方
この記事の結論
- 令和8年度から口述試験は廃止され、2027年1月13日(水曜日)の発表で合否が決まります。
- この80日は、合格した場合の準備と、届かなかった場合の保険を両方そろえる時間です。
- 筆記の当日夜にやる再現答案の作り方は、別の記事にまとめてあります。
2次試験(筆記)から合格発表までの80日にやることを、合格した場合の実務補習の準備と、届かなかった場合の保険(1次合格の持ち越しの確認・学習の維持)に分けて整理しました。令和8年度から口述試験は廃止され、2次試験は筆記試験だけになりました。
筆記のあとから発表までの暦
この期間で日付が公式に決まっているのは、発表の日と登録の期限だけです。ほかは年度で動きます。
| 時期 | 起きること・やること | 区分 |
|---|---|---|
| 2026年10月25日 | 2次試験(筆記) | 公式 |
| 当日の夜〜3日 | 再現答案を書く(別の記事にまとめています) | 見立て |
| 11月ごろ | 「出題の趣旨」の公表 | 見立て |
| 12月 | 口述試験の廃止により、12月の口述試験は行われない | 公式 |
| 2027年1月13日(水曜日) | 最終合格発表 | 公式 |
| 1月〜 | 実務補習の申込み | 二次情報 |
| 合格日から3年以内 | 実務要件を15日以上満たして登録を申請 | 公式 |
当サイトの見立てでは、「出題の趣旨」の公表は11月ごろです。公式に予告された日付ではありません。実務補習の申込開始日も同じで、正確な日付はまだ出ていません。予定を組む前に、試験実施機関の公表資料で確認してください。
この表のうち、筆記の直後の行だけは別の記事が担当しています。何を書いたかを思い出せるうちに復元する作業で、合否にかかわらず、あとの振り返りに使えます。先にそちらを済ませてから、この記事に戻ってきてください。
合格した場合の準備:実務補習の日程と資金
合格が分かってから動くと、実務補習の枠と資金の両方で間に合わなくなることがあります。
公式の発表では、登録までの決まりはこう定められています。2次試験の合格日以降3年以内に、15日以上の実務の要件を満たして申請することが必要です。要件は、登録実務補習機関が行う実務補習を受講するか、中小企業者に対する経営の診断助言業務または経営の窓口相談業務に従事するかのどちらかで満たします。
予備校のコラムと合格者の記録では、実務補習の申込みは早い者勝ちだとされています。タキプロ(https://www.takipro.com/after-passing/practical-training/57644/)は、合格発表の後では枠が埋まると述べています。発表を待つ間に日程の確認と仕事の調整まで済ませておくべきだ、という趣旨です。公式に確認した運用ではありません。
予備校のコラムでは、15日間の実務補習の費用は18万円前後という整理が複数出ています。当サイトが公式に確認した金額ではありません。実務従事だけで15日以上を満たす場合、実務補習の費用(18万円前後)は不要です。実務従事の側の費用は案件によります。
- 12月から3月にかけて(過去の年度の例)、15日ぶんの予定を空けられるかを確かめる。
- 218万円前後の資金を、いつどこから出すかを決めておく。
- 3職場に休みを相談する相手と、切り出す時期を決めておく。
枠と職場の調整は、合格後では間に合わない場合があります。資金も先に確かめておくと安心です。届かなかった場合に失うのは、予定を空けたことと、確認に使った時間だけです。
届かなかった場合の保険
1次試験の合格が来年まで使えるかどうかで、次の一手は変わります。先に確かめておいてください。
公式の発表では、令和8年度の2次試験を受けられるのは「令和7年度若しくは令和8年度の第1次試験に合格した者」です。通常の1次合格者については、今年の1次試験に合格した人と、昨年の1次試験に合格した人の両方に受験資格があります。このほかに、1次試験の合格を経ずに受験できる経過措置の対象者もいます(省令附則)。
届かなくても、次の年に必ず1次試験からやり直すとは限りません。1次試験に合格した年度と、その翌年度の2回、2次試験に挑戦できるということです。受験資格は年度ごとの発表で示されるので、来年の受験案内が出たら自分の目で確認してください。
予備校のコラムでは、2次試験の合格率は例年17〜19%台とされています。伊藤塾(https://column.itojuku.co.jp/shindanshi/detail/goukakuhappyo/)は、令和7年度の合格率を17.6%として協会の発表値を整理しています。届かない場合も想定して準備しておけます。
当サイトの見立てでは、受験を重ねて合格する人のほうが多いと思われます。ただし受験回数ごとの合格率を示す公式の統計は見つからず、試算にもとづく見立てです。数字としては受け取らないでください。
11月から12月に学習を続けるべきか、止めるべきか。どちらがよいかを示す根拠は、今回の調査では見つかりませんでした。決めるのは自分なので、材料だけを置きます。
1つ目。1次試験の合格が来年も使えるなら、来年に必要なのは2次試験の準備だけになります。1次試験の7科目を回す時間が丸ごと空くので、同じ12月でも使い道が変わります。
2つ目。事例Ⅳの計算は手が覚えるもので、空ける期間が長いほど戻すのに時間がかかります。毎日少しずつ。短くてよいので、型の決まった論点から触っておくと戻しが早くなります。
3つ目。1次試験からやり直す可能性があるなら、出願は春です。そこから逆算すると、年内に始めても早すぎません。1次と2次を同じ年に通すつもりなら、2次の始め方も先に決めておくほうが楽です。
道具はそろえてありますが、使わない選択でも構いません。気が向いた日だけ開いてください。
結果が読めない時間との付き合い方
ここに並べるのは受験生と合格者の経験談です。専門家の指導ではなく、効く保証もありません。
発表までの間にできる工夫を、受験生や合格者が書き残しています。心理の専門家が診断士の受験生に向けて書いたものは見つかりませんでした。
- 届かなかった場合に何をするかを、先に具体的に決めてしまう。最悪の形がはっきりしたほうが落ち着いた、という記録があります。
- SNSで手ごたえを見くらべない。手ごたえと実際の得点はずれる、と述べている体験談があります。
2つ目については、てくてくウェブ(https://note.com/tekutekuweb/n/n9c2e16fc9815)が、手ごたえと得点は一致しないという趣旨を述べています。同じことを書いている人が何人いるかまでは確かめていません。合わないと思ったら、どれもやめて構いません。
参考:口述試験が廃止された背景
口述試験は令和8年度から廃止されました。理由は公式の発表に2つ書かれています。
公式の発表では、令和8年度から口述試験を廃止し、第2次試験は筆記試験を行うと書かれています。前年度までは、筆記に通ったあとに口述試験があり、そこを経て最終合格が決まりました。2次試験は筆記試験だけになり、その答案で合否が決まります。
公式の発表では、臨時の費用と人件費・会場費の高騰によって、試験を実施する協会連合会の財政状況が悪化したことが挙げられています。あわせて受験者の負担軽減、経費削減、試験の手続きの効率化も並べられており、どちらか一方が本当の理由だという書き方はされていません。
公式の発表では、受験手数料も同時に見直されています。総額は維持したまま、1次試験は14,500円から17,200円へ、2次試験は17,800円から15,100円へ改定されました。合計額は変わらないので、1次と2次を1年で受ける場合の負担は同じです。
この記事で言えないこと
実務補習の定員と申込開始日は、今回確認した資料では見つかりませんでした。
- 実務補習の定員、コースの日程、申込開始の正確な日付。いずれも今回確認した資料では見つかりませんでした。公式の発表を待ってください。
- 「出題の趣旨」がいつ公表されるか。暦の表に置いた11月は当サイトの見立てで、公式に予告された時期ではありません。
本文の区分は、公式=中小企業庁と試験実施機関の発表、二次情報=予備校のコラムや合格者の記録、見立て=当サイトの推測です。他サイトの主張は、公開されている記事の内容を当サイトの言葉で要約したもので、逐語の引用はしていません。実務補習の日程が公表された時点と、最終合格発表の日に、この記事を見直します。日程と制度は年度で変わるため、必ず受験案内で確認してください。
この記事のまとめ
- 令和8年度から口述試験は廃止され、2027年1月13日(水曜日)の発表で合否が決まります。
- この80日は、合格した場合の準備と、届かなかった場合の保険を両方そろえる時間です。
- 筆記の当日夜にやる再現答案の作り方は、別の記事にまとめてあります。
よくある質問
- 今年度から、12月の口述試験の対策はしなくてよいのですか。
- 令和8年度から口述試験は廃止され、2次試験は筆記試験だけになりました。その答案で合否が決まります。最終合格発表は2027年1月13日(水曜日)です。制度は年度で変わるため、必ず試験実施機関の受験案内で確認してください。
- 公式の「出題の趣旨」はいつ公表されますか。
- 年度で変わります。例年は11月ごろという当サイトの見立てで、公式に予告された日付ではありません。試験実施機関の公表資料で確認してください。
- 実務補習の申し込みはいつから始まりますか。
- 正確な申込開始日は、今回確認した資料では見つかりませんでした。過去の年度では1月の初旬から先着順で受け付け、枠が早く埋まったという記録が予備校コラムや合格者の記事にあります。これは二次情報なので、正式な日程は試験実施機関の発表で確認してください。
- 実務補習の費用はどのくらいかかりますか。
- 15日間で18万円前後という整理が複数の解説記事に出ています。これは予備校コラムなどの二次情報で、当サイトが公式に確認した金額ではありません。実務従事だけで15日以上の要件を満たす場合、この費用はかかりません。
- 届かなかった場合、来年は1次試験からやり直しですか。
- 通常の1次合格者については、1次試験に合格した年度と、その翌年度の2回、2次試験を受けられます。令和8年度の受験資格は、中小企業庁の発表に「令和7年度若しくは令和8年度の第1次試験に合格した者」と書かれています。このほかに、1次試験の合格を経ずに受験できる経過措置の対象者もいます。来年の分は来年の受験案内で確かめてください。

