2次試験(筆記)のあと、今夜やること|再現答案と発表までの過ごし方
この記事の結論
- 2次試験(筆記)には公式の解答が無く、筆記の当日夜に答え合わせはできません。
- 今夜やることは1つ。書いた答案を、思い出せるうちに自分の手で復元することです。
- 令和8年度から口述試験は廃止され、最終合格発表は2027年1月13日です。
- 発表を待つ時間は、答案の見直しと来年に効く復習の設計に使えます。
80分×4事例を終えた日の夜、いちばん多く検索されるのは「解答速報」です。ただ2次試験(筆記)には公式の解答が無く、答え合わせという行為そのものが成り立ちません。この記事は、その代わりに今夜やる価値があること、そして最終合格発表までの過ごし方を順番に並べたものです。制度の日付は変わることがあるので、必ず受験案内で確認してください。
2次試験に「解答速報」は無い
2次試験(筆記)は公式の解答が公表されません。点を出して安心する道も、落ち込む道も、今夜はありません。
1次試験なら、当日のうちに暫定の解答が出そろい、自己採点で合否の見当がつきました。2次試験はそこが根本から違います。公表されるのは合否と、試験後に出る「出題の趣旨」だけです。
- 公式の解答は公表されません。したがって「解答速報」と呼べるものは存在しません。
- 市販の書籍や予備校が出すのは各社の解答例です。公式のものではありません。
- 設問ごとの得点も開示されません。分かるのは事例ごとの合計点だけです。
当サイトも模範解答は出しません。1次試験のときは試験当日に速報を出していますが、2次でそれをやらないのは、根拠になる公式の正解が存在しないからです。今夜の手ごたえは、他人の解答例ではなく自分の答案から確かめます。
今夜のうちに再現答案を書く
今夜やることは再現答案です。何を書いたかは驚くほど早く薄れるので、記憶が残っている当日の夜がいちばん濃く復元できます。
再現答案とは、本番で自分が解答用紙に書いた文を、思い出せるかぎり復元したものです。手元に解答用紙は残らないので、これを作らないと自分が何を書いたかは永久に分からなくなります。
書く順番は、記憶が薄い事例からが安全です。事例Ⅰから順に書くと、最後の事例Ⅳにたどり着くころには細部が消えています。まず不安な事例から手をつけてください。
- 1設問ごとに、書き出しの1文をまず思い出す。文頭が戻ると残りが連なって出てくることが多い。
- 2使った与件文の言葉と、答案に入れた因果の向きを書き添える。文が完全に戻らなくても、この2つが残れば見直しに使える。
- 3書けなかった設問は「書けなかった」と残す。空欄のままにすると、あとで自分の弱点が見えなくなる。
- 4最後に、各設問の手ごたえを5段階で付けておく。数字は主観でよく、あとで自分の感覚のずれを測る材料になる。
「3日以内」「当日の夜」という時間の目安は、当サイトの見立てです。何日で記憶がどれだけ薄れるかを測ったデータではありません。早いほうが濃く残る、という一般的な性質にもとづく助言として読んでください。
書き残す場所と、字数のたしかめ方
紙でもテキストでも構いません。ただ字数と時間を一緒に残しておくと、あとの見直しで使える情報が一段増えます。
当サイトの事例演習では、設問ごとに答案を書いて記録できます。字数はマス目に詰めた数で数え、80分のタイマーも付いています。書いた答案は上書きされず履歴として積まれるので、来年また同じ事例を解いたときに今日の自分と見くらべられます。
「失点の門」という機械の検査も使えます。どこで何点入るかを示す公式の表が2次には無いので、この道具が見るのは失点だけです。字数の超過、与件文に出てこない固有名詞、設問が限定した時点とのずれ。読まなくても形で分かるものだけを拾い、中身の良し悪しは判定しません。
未ログインでも書けますが、書いた内容は端末の下書きとして残るだけです。記録として積み上げたい場合と、別の端末で続きを書きたい場合はログインしてください。
「出題の趣旨」を待って、答案と照らす
出題側が何を問うたかを公式に語る文は「出題の趣旨」だけです。これが出たら、再現答案と1設問ずつ照らします。
「出題の趣旨」は、一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会が試験後に公表する資料です。何を問うた設問だったのかが1設問ずつ書かれています。模範解答ではないので、そこから正解が復元できるわけではありません。
公表の時期は年度によって変わります。当サイトでは日付を断定しないので、公式サイトで確認してください。出たら、次の3つを1設問ずつ見ます。
- 問われていたのは分析か、助言か。自分の答案の文末はその向きに合っていたか。
- 趣旨が名指しした言葉が、自分の答案に入っていたか。入っていなければ、読み落としか時間切れかを分ける。
- 書けなかった設問は、知識が無かったのか、時間が無かったのか。来年に効く手当てが変わる。
令和8年度から口述試験は廃止
令和8年度から口述試験は廃止され、筆記だけで合否が決まります。最終合格発表は2027年1月13日です。
前年度までは、筆記に通ったあとに口述試験があり、そこを経て最終合格が決まる形でした。令和8年度からはその段が無くなります。筆記の答案がそのまま最終の結果になります。
口述が無くなったぶん、最終合格発表は例年より早まります。2026年10月25日の筆記から80日後です。この間に口述の対策として準備することは、もうありません。
制度と日程は年度で変わります。ここに書いた日付は当サイトが試験実施機関の公表日程をもとに持っている値です。出願・受験の判断に使う前に、必ず受験案内で確認してください。
事例Ⅳの計算だけは今夜たしかめられる
事例Ⅳは答えが数値で出るので、自分の計算が合っていたかを今夜のうちに確かめられる唯一の事例です。
事例Ⅰ〜Ⅲは文章なので、書いた内容の当たり外れは今夜は分かりません。事例Ⅳだけは別です。経営分析の指標、損益分岐点、正味現在価値。これらは手順が決まっていて、答えが数値で出ます。
自分が本番で使った手順をもう一度なぞってみると、税や埋没原価の扱いを取り違えていたかどうかは自分で分かります。ここだけは他人の解答例を待たなくてよい部分です。
発表までの80日をどう使うか
待つ時間の使い道は、手ごたえで変えます。どちらに転んでも無駄にならない順に並べました。
| 時期 | やること | なぜ |
|---|---|---|
| 筆記の直後 | 再現答案を作る | 記憶が残っているのは今夜だけ。合否がどちらでも必ず使う |
| 趣旨の公表後 | 趣旨と答案を1設問ずつ照らす | 問われた向きと自分の答案のずれが、いちばん確実に分かる材料 |
| 11月〜12月 | 事例Ⅳの計算を毎日少しずつ | 計算は手が覚えるもの。空けると戻すのに時間がかかる |
| 発表の前 | 来年の受験計画を仮に置く | 結果が出てから考え始めると、次の出願まで時間が足りない |
この期間にいちばんやりがちなのは、他人の解答例を集めて自分の答案と見くらべ続けることです。公式の解答が無い以上、それは答え合わせにはなりません。趣旨と自分の答案の2つに絞るほうが、時間あたりに得られるものは多くなります。
令和8年度の事例は、公表後に追加します
当サイトに収録しているのは過年度の事例です。令和8年度の4事例は、問題が公表されてから追加します。
今夜は令和8年度の問題を当サイトで開くことはできません。再現答案は、手元の問題冊子か記憶を頼りに書いてください。過年度の事例は開けるので、書式や字数の感覚を取り戻すのには使えます。
本記事は当サイトの編集記事です。問題そのもの(与件文・設問文)および「出題の趣旨」の著作権は一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会に帰属します。全文は試験実施機関の公表資料でご確認ください。日程・制度は年度で変わるため、必ず受験案内で確認してください。
この記事のまとめ
- 2次試験(筆記)には公式の解答が無く、筆記の当日夜に答え合わせはできません。
- 今夜やることは1つ。書いた答案を、思い出せるうちに自分の手で復元することです。
- 令和8年度から口述試験は廃止され、最終合格発表は2027年1月13日です。
- 発表を待つ時間は、答案の見直しと来年に効く復習の設計に使えます。
よくある質問
- 2次試験の解答速報はどこで見られますか?
- 2次試験(筆記)には公式の解答が無いため、答え合わせのできる解答速報は存在しません。予備校や書籍が出しているのは各社の解答例で、公式のものではありません。今夜できるのは、自分が書いた答案を再現答案として復元しておくことです。
- 再現答案はいつまでに書けばよいですか?
- 早いほど濃く書けます。当サイトは当日の夜から3日以内を目安として案内していますが、これは記憶の減り方を測ったデータではなく見立てです。日が空いてしまった場合でも、思い出せる範囲で書き残す価値はあります。
- 口述試験の対策はしなくてよいのですか?
- 令和8年度から口述試験は廃止され、筆記試験だけで合否が決まります。最終合格発表は2027年1月13日です。制度は年度で変わるため、必ず試験実施機関の受験案内で確認してください。

